旅で見つけた世界のごはん お気楽、味のほどしらず。

朝昼晩、違う国の料理を食べている摩訶不思議、日本、日本人。

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"タイ麺"を重んじる

お気楽ブログ鶏麺210お気楽ブログバーミー210 北タイの古都チェンマイで、ホンダウエイブ125ccを駆って、麺を喰らう日々を過ごした。今回は少しばかし、その麺道の軌跡をたどりたい。

タイの麺は、おおざっぱにいうと2種類。ひとつは、小麦粉を練ったバーミー=細い卵麺 (写真右は「カオソーイ」用の平麺)。

 

もう一方は、米麺(クイティオ)で、麺の太さで名前が変わり、極細麺「センミー」、細麺「センレック(太さがフェットチーネに近い)」、太麺「センヤイ(きしめんより幅がある)」に分けられる。ちなみに「ヤイ」は大きい、レックは「小さい」という意。店で客を眺めていると、「センレック」を好むタイ人が多いような気がする。センの語源は「線」。これが中華の福建や、潮州にみられる細麺に線の文字があてがわれていることからも、タイの麺は、中国からの渡来のもので、料理法も色濃く反映されているのが想像できる。一概には言えないが、タイの食は中華人系のお店が美味しいことも付け加えたい。  

 

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お箸を使わない、蕎麦

お気楽_ガレット_クレープ_285X380
パリ・モンパルナスには、10軒を超えるクレープリーが軒を連ねている通りがある。「モンパルナス」駅が、ブルターニュからの上り列車の終着駅のため、この界隈にブルトン(ブルターニュ人)が住み付き、郷土料理であるクレープ専門店が増えたらしい。

ただ、ブルターニュの名産「牡蛎」は、彼らの店では扱わず、牡蛎剥き職人・エカイエは、海のない、山間部のサヴォア地方の出身者ばかり。「出稼ぎ」「勤勉」という共通項を持っているとはいえ、なぜ?ブルーターニュ人は、よほどのおひとよしか?商売っ気がないのか?

モンパルナス大通りには、「ラ・ロトンド」、「ル・ドーム」、「セレクト」などのカフェが並び、狂乱の時代、エコール・ド・パリ(パリ派)の外国人芸術家たちが巣くっていた。それまで暮らしていた、モンマルトルの物価や家賃が高くなり、左岸のモンパルナスに移ってきたためだ。

 

映画「モンパルナスの灯」で描かれたモジリアーニをはじめ、シャガール、ルソー、マティス、そしてピカソ、藤田嗣治など。教科書に出てくる連中のたまり場であり、シャワーのないアトリエ暮らしにとって、カフェのトイレは、体の内外をキレイにしてくれる場でもあったそうな。 そんな血気盛んな連中が、小腹を満たすために、クレープを食べたのか、ガレットを食べたのか知る術はないが、カフェもクレープリーも当時と変わらず、今も賑わっている。

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「ちゃ~」と言ったら、普洱茶

お気楽_中国茶_プーアール380  「普洱茶」。広東語で「ポーレイチャ」、北京語では「プーアールチャ」。香港で「飲茶をする」ときの第一声はコレ。中国茶といえば、「ジャスミンティー」という、日本人の多さを受けてか、黙っていると"花の香り茶"が、自動的にでてきてしまうためである。これって、未だに「エビチリ」を連呼されるのと似ている。気遣いか?見くびられているのか…。

中国茶の魅力に触れたのは、30年前。「陸羽茶室」で、偶然同席した紳士の妙技に目を奪われてから。「蓋杯」と呼ばれる(蓋付きの)器の蓋の部分を、指先で微妙にずらしながら、注ぎ入れるのを初めて見た。しかも、「香港で茶を楽しむなら、まず普洱茶を遊びなさい。それから、いろんな茶を試すとよろしい」と言われた。

以来、頑固一徹。おかげで、「ヴィンテージ普洱茶」と出会うこともできた。ウン十年、間違って!? 放っておかれた偶然の珍蔵品や、丸い形の「餅(ピン)茶」など、蘊蓄・奇談は、聞けば聞くほど、「葡萄酒」のような世界。"黒茶"の奥深さを知る。

 

昨年末、台北に立ち寄ったとき、中国茶専門店「沁園」で、「普洱茶の17年物と28年物が自慢。ウチのお奨めです」ときた。台湾といえば、"青茶"の代表的な銘柄「凍頂烏龍茶」のイメージしかなかったが、そうか~、そうだったのか~!おそるべし"香港紳士"の直言、教訓。参りました。

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「東寶小館」のためならば

お気楽_北角_東寶小館(ドンボウシウグン210お気楽_北角_東寶小館_オーダー210 香港から戻った翌日、「Discovery Channel」の人気番組「アンソニー世界を喰らう」を何気なく見ていると、昨晩、目の前にあった光景が!?!?

 

番組の主役にして、ナビゲーターの"アンソニー"ことアンソニー・ボーディンが、「ウァオ~ッ」と驚きながら、名物の”茶碗ビール”を手に、食卓から溢れんばかりの料理と、格闘しているではないか!?

著書に「キッチン・コンフィデンシャル」をはいすなど、ベストセラー作家であり、料理人でもあるアンソニーのコメントは、明快、明瞭。出会った料理への敬意を示しながらも、時に、「コレハ食ジャナイ。餌ダ…」と、本音をポロリ。某国で氾濫する"グルメもどき番組"とは一線をかくす。それだけに"香港最後の晩餐"と選び、愉しんだ直後、同じ空間を共有しているかの錯覚にとらわれる映像は、なにやら嬉しく、思わず、見入ってしまった。

そのワンシーンが撮られたのは、北角(ノースポイント)の市場「渣華熟食中心2樓(英国式。日本的には3階)」にある「東寶小館(ドンボウシウグン)」。食材調達に恵まれた市場食堂の中でも、質量ともに経済的というだけでなく、「群を抜いてオイシイ」と評判を呼び、連日、開店直後から閉店まで、満席状態。香港の美食師範、蔡蘭氏も絶賛する名店である。

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「黄油蟹」に溶ける

お気楽_創發_九龍城210お気楽_創發_黄油蟹210 「う~む、ムゥ~ッ。暑いっ!?なんだか、ボウ~っと、なってきちまった~。このまんまじゃ、イカレちまう。ここは一体、どこなんだい?」

お天道様の容赦ない照射により、海の水温は上がりっぱなし。そこは、中国・広東省南部の「珠江流域」と、香港北部「流浮山」や「後海湾」近くの潮溜まり。甲羅干し気分で、ついウトウトし、流れてきてしまった蟹君(がざみ蟹。渡蟹の一種)=黄油蟹(ウォン・ヤオッ・ハイ)が、そう言ったか、言わぬか。

この蟹の旬は、夏。地域性から「香港特産の蟹」と言われ、あまりの高温にさらされ、ミソやタマゴが溶け、体内全体に染み渡り、香ばしい蟹身&黄色になるため、その名がついた。一種の突然変異によって生まれたことから、奇であり、異である。よって数が少なく、珍=貴重なのだそうな。

「身」は香りよろしく、「ミソ」は黄金色に耀き、蟹を食べる時の常套、無口を超え、絶句となる妙味が舌を震撼せしめる。「食べる側の身も心も溶かしていく」という、”恐ろしい味わい”をもたらす代物だ。しかしながら震撼、貴重の代価は、大きい。ご存じ、「上海蟹」の数倍を心得る必要がある。それだけに、信用のおける料理屋選びが欠かせない。故、我迷わず、九龍城=カオルーンシティの一軒を目指す。
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祇園祭りの酔い山

お気楽_スタンド_キリンビール210お気楽_スタンド_暖簾210 「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり」。おなじみ平家物語の一説である。お釈迦様が、説法をした天竺(印度の旧名)にあった祇園寺。そこの鐘の音には、全てのもの無に帰し、流転すると言う「真理」を告げる響きがある。

そんなことを知ってか知らずか、毎年の7月1日からの一ヶ月間、京都は祇園祭一色の日が続き、祭りの最中を知らせるかのように、各町のあちこちから、「キンコーンカーン」の鐘の音が聞こえてくる。

 

多くの人は、祇園祭=宵山&山鉾 (やまぼこ) 巡行と思っているかもしれないが、それは祭りの一イベントに過ぎない。ちなみに、「山鉾巡行」が、祇園祭のラストイベントではない。だが、地味な催しが続くため、「すでに終わっちまった(かのよう)」ってんで、「後の祭り」という言葉が生まれたらしい。

ところで、山鉾が巡行する、四条通りの直ぐ近く。「新京極」を少し入ったところに、毎日がお祭りのような店がある。カタカナで「スタンド」。ノスタルジックなロゴで書かれた暖簾をくぐると、昭和デコラティフな空間が広がっている。

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京都人のeco(エコ)贔屓

お気楽_エコ_昆布210お気楽_エコ_松風210 「いや~っ、ありましたね」と、含みをもった笑顔で迎えてくれたのは、京都・大徳寺前「紫野松屋藤兵衛」、八代目のご主人。店を入ってすぐの硝子棚の上に、近頃評判の「福耳」があったからだ。

 

白味噌や大徳寺納豆の風味が真情の「味噌松風」。これを作った時にできる"切り落とし"は、言うところの耳、福(副)産物。香ばしく歯当たりよく、その味が目当ての常連さんがいるほど。お得な値段だが、数が少なく、出会えたらラッキー。「味噌松風」そのものが多く作られていないのだから、有難さは一塩。

 

この日は、本筋「味噌松風」と「福耳」をいただく。「"松風"は、どのくらいのを?お内使いで?」。「小さいのを、内使いで」。そんなやりとりをし、包装をしてもらう間、富岡鉄斎の扁額「江山景物新(こうざんけいぶつあらた)」をはじめ、季節を映す掛け花や軸を見るのも楽しい。大徳寺にまつわる、茶菓子「味噌松風」を商うお菓子屋は、京都に数軒ある。中でも、大徳寺そばにある、この店の”小体な佇まい”が気に入っている。

ちなみに、ここには”幸運菓子”が、もう一つある。糸玉に見立てた豆状の砂糖菓子で、七夕が近づくと入手困難になる。その名も「珠玉織姫(たまおりひめ)」。単品でもいいが、贈答用の箱入りがお勧め。"開けて楽しめる"作り手の工夫が心にくい。どう、”ニクイ”かって?それは、お店でお確かめを!「松風」、「福耳」同様、"運の物"でございます、故。

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パルマのサルメリア食堂 

お気楽_サラミ屋_ハム大 お気楽_サラミ屋_チーズ大-2伊・エミリア街道は「食の街道」と呼ばれ、 「モルタデッラ」、「バルサミコ」、「プロシュット・ディ・パルマ」、「パルミジャーノ・レッジャーノ」が道沿いの町で生まれた。

なかでも、パルマは、ハムとチーズの名産地で、 ヨーロッパ食品安全局」の本部があるほど、 食への意識が高い。そんな町の一角に、 サルメリア(直訳すると、サラミ屋)が経営するトラットリア(食堂)「ソレッレ・ピッキ」がある。 どうです?美味しそうな予感がしませんか?

 

 いつも大混雑。席をとるのは至難の業。 運良く席がとれたら、特産の発泡性赤ワイン 「ランブルスコ辛口(セッコ)」と、超高級生ハム「クラテッロ」が入る、ハム&ソーセージの 盛合わせをいただこう。

周りを見渡すと、ほとんどの食卓が、同じような情景なのに気付くはず。そう、それが賢い選択だ。「パルミジャーノレッジャーノ」も、お忘れなく。そのままでもいいけれど、バルサミコにつけると、一味違った美味しさに出会える。 トラットリアの営業は、昼のみ。せっかく足を運び、がっかりしないためにも、気をつけたい。

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プロフィール

Ajinci

Author:Ajinci
どんなものを
食べているか言ってみたまえ。
君がどんな人であるかを
言いあててみよう。
by Jean Anthelme Brillat- Savarin

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