酒肴に、ほどける お気楽、味のほどしらず。

朝昼晩、違う国の料理を食べている摩訶不思議、日本、日本人。

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酒池酒林に溺れる

お気楽_牡蠣油漬けお気楽_粕漬け_辨天娘 「用心深い酒だね。そう、おずおずしていて、はっきりしないんだ。まるで気が小さいんだから」。これは、ロアルド・ダールの短編集「あなたに似た人」の「味」の一節。葡萄酒の利き酒をめぐる、ドキリ、ニヤリの小品で、食や酒に通じた人は、「冷やっ」と、そうでない人でも楽しめる。

 

何しろ、「チョコレート工場の秘密」など、児童文学の作品が多い、元飛行機乗りの手練れ。面白い世界、保証します。

 

この作品でも紹介されている、年代物や銘醸物の葡萄酒は、「いただく一日前くらいに、部屋に置き、いうところの常温にしておく」な~んて、ややこしいことをするらしい。 そうすることにより、葡萄酒の眠りを覚まし、美味しくいただこうっていう寸法だ。とはいえ、この"おめざの酒"は、開栓してからの命が短い。もっともたないのは、醸造酒仲間のビール。栓を開け、注いでから時間がたったら、飲めたもんじゃない。 しかし同類の中でも、ある種の日本酒は、空気に触れ、酸化を利用し、時間と共に旨くなる。異端異質。奇酒でありながら、品の美を伴っている。

 

左上の写真は、太田酒造「辨天娘」の酒粕で仕込んだ、若桜(わかさ)大根と胡瓜の奈良漬。 右上は、京都の古美術「佃」のご主人佃さんお手製の「牡蛎のオイル漬」。私が、佃さんから頂き物をした御礼にお送りした、香港の「九龍醤園」の牡蛎油を使ってくださったもの。この項に挙げる、すべての酒に合う味。骨董の目利きは、酒肴にも通ず。

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風は「南y島」にふいている

お気楽_ラマ島_サイクリング210 お気楽_ラマ島_欧米人グループ_レストラン210 お気楽_ラマ島_パブ210
多くの日本人観光客にとって、「食と買い物」のイメージ強い香港だが、「乗り物アイランド」と言ってもいいほど、様々な交通機関が網羅されている。 鉄道や地下鉄、フェリーにトラム、ダブルデッカーバス、ミニバス。これにヘリコプターやヨットのサービスが加わる。フェリーだけでも、「九龍半島」~「香港島」を結ぶ、お馴染み「Star Ferry(スターフェリー=天星小輪)」のノスタルジックな船舶。離島とマカオを結ぶラインになると、「双胴高速艇」をはじめ、「ホバークラフト」、「水中翼船」などがある。乗り物好きにとって、さながら博物館もの。実際、こうした交通手段を組み合わせてみると、大人も子供も、ちょっとしたアトラクション気分が味わえる。

「借り物の地で暮らし、借り物の時間を過ごす」。「スターフェリー」に乗りながら、香港を舞台にした映画「慕情」の原作者・ハンスーインの言葉を思い出す。天気は快晴。中鐶(セントラル)側の埠頭で時刻表を見ると、神様の思し召しのごとく、「南y島=ラマ島」行きが出るところではありませんか~!「南南西に進路をとれ」(古い!?)は否、南y島に進路をとる。

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「月下独酌」。酒を酌む

お気楽_たかはし_竹鶴お気楽_たかはし_店内入り口 花間一壷酒  独酌無相親   
挙杯邀明月  対影成三人   
月既不解飲  影徒随我身 

作は、酒飲みの言い訳名人、ご存じ「李白」。「月下独酌(げっかどくしゃく)」中、冒頭の六句。

 

「ウ~ム。花があってもな~っ。酒飲む相手がいないし、一人じゃぁね。だからといって、世間に媚びるような奴っぁ~とは、御免だ。いっそ一人が良いってもんだが……。"お月さん、今晩は"。どうです?一献。私の影もいれりゃ三人だ。 「♪一人じゃっ、ないって~っ♪」てや~いっ。どうもいけない。お月さんも駄目か。なに?お影さんも、おんなじかい。そりゃ影だからね。いったい、どうしようかね」だとか。訳は酒に乗じての、揚句の挙句。ご勘弁を。

お隣、韓国同様、文化文明の多くを中国から受け継いだ、日本。漢字は、アルファベットと違い、一字一字に意味がある。そんな感じで語句を辿っていくと、李白の胸中が透けて見えてくる。

"酔訳"の元は、「鷹勇(たかいさみ) 山卸廃止酛仕込(やまおろしはいしもとしこみ)」。仕込みが平成17年、製造が平成21年。四年余り、熟成されている。この日本酒を醸造したのは、鳥取県の「大谷酒造」。ナショナルブランドやフルーティー、大吟醸を振りかざす蔵とは一線を画し、こうした蔵元と同じく、独自の姿勢で"上質を醸す酒"を扱う酒屋、酒亭もまた、少ない。その内の一軒が京都にある。かの地には、旨い日本酒を酌める店が、料理屋を含めて「ほとんどない」という、長年の思い込みを、拭い去ってくれた酒房が……。

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プロフィール

Ajinci

Author:Ajinci
どんなものを
食べているか言ってみたまえ。
君がどんな人であるかを
言いあててみよう。
by Jean Anthelme Brillat- Savarin

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