祇園祭りの酔い山 お気楽、味のほどしらず。

朝昼晩、違う国の料理を食べている摩訶不思議、日本、日本人。

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祇園祭りの酔い山

お気楽_スタンド_キリンビール210お気楽_スタンド_暖簾210 「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり」。おなじみ平家物語の一説である。お釈迦様が、説法をした天竺(印度の旧名)にあった祇園寺。そこの鐘の音には、全てのもの無に帰し、流転すると言う「真理」を告げる響きがある。

そんなことを知ってか知らずか、毎年の7月1日からの一ヶ月間、京都は祇園祭一色の日が続き、祭りの最中を知らせるかのように、各町のあちこちから、「キンコーンカーン」の鐘の音が聞こえてくる。

 

多くの人は、祇園祭=宵山&山鉾 (やまぼこ) 巡行と思っているかもしれないが、それは祭りの一イベントに過ぎない。ちなみに、「山鉾巡行」が、祇園祭のラストイベントではない。だが、地味な催しが続くため、「すでに終わっちまった(かのよう)」ってんで、「後の祭り」という言葉が生まれたらしい。

ところで、山鉾が巡行する、四条通りの直ぐ近く。「新京極」を少し入ったところに、毎日がお祭りのような店がある。カタカナで「スタンド」。ノスタルジックなロゴで書かれた暖簾をくぐると、昭和デコラティフな空間が広がっている。


鱧の「落とし」、前。 

お気楽_スタンド_おっちゃん210お気楽_スタンド__ギャル男210 にわか仕立ての、レトロチックな店と比べてもらっては困る。昭和2年(1927年)開業の以来、変わらぬ内装に常連客までもが、すっかり溶け込んでいる。

 

向こう見ずのお兄ちゃんに、何でも知っている風のじいさん。大きな鞄の一見教授風。大切そうにヴァイオリンケースを抱えている、神経質そうな学生。そんな多士済々が織りなす世界。渾然一体。店のおばちゃんと、常連のやりとりを見ているだけで微笑ましい。

 

 

「親にとっちゃ、可愛い子でも、他人にゃ~、ただのうるせ~ガキだ」。大好きなフェリーニの映画「アマルコルド」の台詞がよく似合う。 そう、ここは演出家のいない「人間喜劇」の舞台そのものなのだ。 

お気楽_スタンド_扁額_172.お気楽_スタンド_伝票_172jpg 肴は、「きずし(〆鯖)」から「オムライス」、「柳川鍋」までと、お値打ち品のオンパレード。「あんかけ揚げそば」ときたら、優に3人前はあろうかという、驚きの量である。

 

決して”上等”ではないが、お味だって、コストダウン優先&セントラルキッチンで"量産"される料理とは異なるレベルを保っている。時間があれば、なぜかフラリ。昼からビール片手にダラダラ。これが、いい!!

この時期、「今日は『鱧の落とし』があります。『天麩羅』もできます」と、いう声が聞こえてくる。

お気楽_スタンド_〆鯖_きずし172お気楽_スタンド_ショーウインドー172 祇園祭りは「鱧祭り」と言われるくらい、京都人は、「鱧」をよく食べる。なんでも、祇園祭り前後の京都中央卸売市場では、「生けハモ」が一日に8トン入荷されるとか?シーズン全体で600トン余りが、”胃の腑”に落とされるのだから、鱧もたまったもんじゃない。

 

秋口の「名残の鱧」で”受難”は終わりを告げるが、お手頃価格の「土瓶蒸し」と共に、「スタンド」の喜劇は、新たな場面を迎える。

 


【お知らせ】Ajinci&Balletaは、7月18日まで日本を離れます。このため、いただいたコメントへのお答えが遅れる場合がありますが、必ずお返事いたします。ご感想、お気づきになられた点など、皆様のメッセージをお待ちしております!!

KSArchitect 様
重ねてのコメント、いたみいります。
「めなみ」は大分以前に亡くなってしまった、先代が「各国うろつき旅の成果」を品書きに
表したのが始まりで、小体な良い店でした。娘さんの時代になって、大分ご発展をとげ、ビストロや器屋さんもやられておりますね。

京都の酒に関しましては、未だに旧態依然です。料理人もあまり酒に熱心ではなさそうです。
「月下独酌」でご紹介したお店のご主人とも、この話しをしましたが、「良い酒を知らないのでは」と云っておられました。一軒、「和久傳」の料理長をされていた方が、ご自分の名前のお店「緒方」を始められました。
そこには、「月下独酌」でご紹介したお店のご主人(くどい)推薦の酒があるそうです。
私の懐にはちょいと痛いので、未体験ですが。
機会がありましたら、オリーブオイルもご一緒にいかがでせうか。

昨晩、隣町のお蕎麦屋さんで「久保本家酒造」の加藤杜氏を囲む会がありまして、「睡龍」 「生もとのどぶ」の希少品がたっぷり。卑しさもあって、酒に呑まれてしまい、いまだ酩酊中です。
支離滅裂+駄文×長文  陳謝  Ajinci

[ 2009/07/21 17:57 ] [ 編集 ]
こんばんは。
そういえば「赤垣屋」ときいて思い出しました。
太田和彦氏の「居酒屋味酒覧」を読んで
昨年、木屋町の「めなみ」へ行きまして「はもの焼霜」を初めて食べて
「はも落し」よりも旨味が感じられて美味しかったです。
また、「祇園きたざと」もイイ雰囲気でした。
たしかに「月下独酌」で言われている、京都では旨い日本酒を楽しむ店は
少ないのかもしれません。料理がメインになってしまっているからでしょうか。
[ 2009/07/20 20:26 ] [ 編集 ]
KSArchitect 様
再訪ありがとうございます。
切れかけた「黒七味」のお土産、さぞかし嬉しい(かった)でせふね。

写真、ご指摘いただいたように「きずし」と「ポテトサラダ」です。
この家の御常連は、「生ビールセット(おつまみとビール)」か「日替わり(定食)」で、だらだら、呑む連と、一杯、キュイッで引き上げる潔い連とに別れるようです。仕上げに、「ラーメン」は常連のお印。

「きずし=〆鯖」では、贔屓のお店があります。「赤垣屋」。開店5時にはカウンターが埋まります。開店時間厳守(笑)の男気?の酒亭。二条の橋のたもと、川端通りに面しております。
両店とも、酒の質は、気にされたてはいけません、あくまでin the moodで。

Just as long as you stand
stand by me,
君がいてくれさえすれば
君がそばに いてくれさえすれば

多謝 Ajinci
[ 2009/07/19 10:02 ] [ 編集 ]
こんにちは。
噂に聞いていて、まだ行ってない「スタンド」。
コレを観て、今度京都へ行った時には行ってみたくなりました。
最後の写真は「きずし」と「ポテトサラダ」ですか。
これは自分的にも、好物なので暑い夏に生ビールと
一緒に食べているのを、想像してしまいました。
美味しそうですね!
[ 2009/07/18 17:17 ] [ 編集 ]
バナOKA 様
お訪ねありがとうございます。

お勘定を記す、紙のデザインと、計算の仕方が、良いんです。
機会がありましたら、是非お訪ねください。

12日から香港にきており、明日和国にもどります。
香港話を近々、アップいたしますので、参照いただけたらありがたいです。

追記、 ストウブ用の網、もう一枚お願いをしまして、二段式燻製で経済的に利用しています。

多謝再見
Ajinci


[ 2009/07/17 09:29 ] [ 編集 ]
大阪から兵庫に移り、中々京都に行けていないのですが...
写真を始めて、久し振りにこの時期の京都に、と思いましたがチョイとタイミングを失っています。
『スタンド』
良いお店ですね。
写真から伝わってくる雰囲気を生で味わいたくなってきました。
勘定の為の紙も珍しい形式!?
う~ん、行ってみたい!
じゃなくて、行きます!
[ 2009/07/16 17:18 ] [ 編集 ]
N.kojima 様

お訪ねありがとうございます。

今、香港、九龍のスターバックスでネットにアクセスしております。

私の好きな、タイランドも、この5、6年で、カフェー雨後の筍状態、おかげで、雑巾搾り風味の珈琲
からは逃げることができるようになりました。

香港も同じ、またかっての宗主国イギリスも、ちゃんとの珈琲が呑めるようになったのも、同じ時期くらいから。実は、このシアトルの珈琲屋さんの企ては、かたくなな、イギリスに食の世界を変えてしまったのです。一杯の珈琲、で。フランスのパン屋「ポール」も進出したのも、スターバックスのおかげ、といってもいいくらいです。

香港には、「陸羽茶室」という広東料理屋があります。
日本人の多くは、飲茶の店としてしか認識していないようですが。
ここん家のデコレーションは、中華アールデコです。
あえて、「室礼」と書きたいくらい完成されています。
かふいうお店は、貴重です。

追記  昨晩、8年ぶりに香港人の昔仲間と遭遇、彼とは20年来に付き合いだったのですが、中国返還以降のどたばたで、音信普通だった。今晩彼がマネージャーをしている上海料理屋で再会の四方山話ナイトです。

近々、調子に乗らせていただき、旅先の在り様なんぞにも触れてみたいと思います。
多々、感謝=多謝 Ajinci



[ 2009/07/16 11:40 ] [ 編集 ]
kyomi 様

重ねてのコメントありがとうございます。

蒸す度(非ブスド)において、京の盆地蒸し、香港の東南アジア入り口、またはモンンスーン蒸しと比べると、熱射の分、いっそ諦めがつき、南アジア的のほうが、よろしいか、と。
タイ好きの小生にとっては、の感かもしれませんが。

自信の姿勢、格好良し的にいえば、スティルライフが大切ですかね。
誰、何処で、何をする、、ま当たり前といえば当たり前、この当たり前が、けっこうややこしい。

香港は、映画「慕情」にも登場する舞台です。
主人公、女医のハンスーインの恋愛譚。実在のハンスーインが、書いた小説がもとになっています。
彼女は、香港の予見を書いています。
「借り物の場所、借り物の時間」 するどい考察。

借りる、借り手、熱病やられたのか、素直に楽しめない、そんな旅もあります。

多謝 Ajinci
在 香港 九龍

[ 2009/07/16 11:25 ] [ 編集 ]
kyomi様

Balletaしまったか。
香港は、先日、京都は「柳野」でお話しました、「黄油蟹」の写真を是非とも、甲殻類「好きやねん」の
「古美術 佃」の佃さんの思をかなえるべく、その責を背負って、食の代行にうかがった次第。
後日、黄油の意味のわかる、写真をお届けできるかと思います。

宿近くの、スターバックスにて
在 香港 
多謝 Ajinci

[ 2009/07/16 10:25 ] [ 編集 ]
ブームではなく、作られたセットでもなく
長い間の経時変化がもたらす雰囲気、人。
お金では買えない時間。
貴重なお店ですね。
容赦なく変化する東京、都市計画で保護してほしいお店
ありますよねー。
中国や韓国でも、手遅れに成る前に、国らしさを大事にする運動
今から始めてもらいたいところですね。
[ 2009/07/14 23:43 ] [ 編集 ]
高くておいしいのは当たり前
食において 価値+機能+費用 
バランスのよいお店のリサーチがホントにお上手だわ
『スタンド』レトロですなあ~ よいよい

そして
ワタシ的には誰と食事するかというのは
大きなポイント。
気の合う友人と食べれば美味しさ100倍
[ 2009/07/14 13:59 ] [ 編集 ]
良いですなあ~
祇園祭で市内は大勢の人人人!
この蒸し暑い京都から
あたくしも脱出したいものです。
うらめしや~~ 
[ 2009/07/14 11:33 ] [ 編集 ]
y_and_r_d 様
重ねてのコメント、ひどくうれしゅうございます。
京都からもどり、Balletaともども、香港に逃げております。
祇園祭りの、最中は、市内への道も混みます。
できれば、山鉾巡航の後が、よろしいかと。
お仕事のようですので、勝手はいけませんが。

梅雨明けには、鮎が、鱧も梅雨の洗礼を受けて、いっそう、身を引き伸ばして、貴女様の
お胃袋をお待ちしています。

ただし、天然の鮎と鱧の質と併せて良い店は少ないです。
ご主人が、暗いうちに出かけ、文句の無い鮎を吊り上げ、鱧も上等のお店があります。
左側の蘭に、メールの設定があります、もし、お気が向けばご連絡ください。
もちろん、私が行くお店は全て「私のカリテプリ」に適う店です。

かって申しあげてすみません。
これから、離党、南Y島か、長州島に出かけます。
ネットへのアクセスは、遅れるかもしれません。
長文×駄文  陳謝。

在的香港
多謝 Ajinci


[ 2009/07/14 10:51 ] [ 編集 ]
kuronekone様
お訪ね、ありがとうございます。
12日から香港にきておりまして、お応えが遅くなりました。

スタンドは、私の 「カリテプリ」に適っております。
良い酒、良い肴、と云う点では、京都に、素晴らしいお店があります。
ここの時間、が好好。

是非、お訪ねください。

多謝 在香港  Ajinci


[ 2009/07/14 10:37 ] [ 編集 ]
こんばんわ。
今月は祇園祭りですか・・・
撮影立ち会いで京都出張があるのですが
できれば渋滞してほしくないです。
「スタンド」に立ち寄る時間、あるかな・・・。
[ 2009/07/13 22:15 ] [ 編集 ]
御訪問ありがとうございました。
ブログ拝見しました。
すごい、京都通なんですね、
スタンドの雰囲気ってとてもいいですよね、値段も
リーズナブルだし、何度でも足を運べそうです。

「やよい」のお話初めて知りました。
私も、「やよいのおじゃこ」のファンです。

これからも、ちょくちょく遊びに来ます。
よろしくお願いします。
[ 2009/07/12 23:30 ] [ 編集 ]
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食べているか言ってみたまえ。
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